「描くこと」がすべて。
自由な感性から広がる、アートの可能性
ーわたしたちのサステナブルー
この度、ヤマダヤでは「わたしたちのサステナブル」プロジェクトとして、アール・ブリュット作家・奥山優さんとのコラボレーションアイテムを販売いたします。
本記事では、優さんとご家族との出会いを通して感じた想いや、作品だけでは伝えきれない優さんの魅力あふれるパーソナリティをご紹介します。また、本企画が、自閉症をはじめとする障害がある方々への理解や、多様な個性に目を向けるきっかけとなれば幸いです。
作家紹介:奥山優
1999年生まれ。自閉スペクトラム症と最重度知的障害を持つ、愛知県小牧市在住のアーティストです。幼い頃から動物をモチーフにした絵を描き続けており、独特の色彩感覚と力強いアウトラインが持ち味です。
第3回こまきアール・ブリュット展では小牧市長賞を受賞するなど、これまでに数々の賞を手にしています。中部日化サービス株式会社とはアート雇用契約を結んでおり、複数の企業とのコラボレーションを通じて作品の商品化も実現しました。
また、自身がイラストを手がけた絵本『わくわくアニマルしょうかいじょ』は、愛知県や小牧市内の学校、保育園、幼稚園、図書館などに寄贈しており、アートを通じた社会貢献活動にも継続的に取り組んでいます。

アール・ブリュット作家 奥山優さん
描くことがすべて。画家・奥山優さんの歩み
愛知県小牧市在住のアーティスト、奥山優さん(27歳)。
重度の知的障害と自閉症を抱えながらも、独学で絵を描き続け、現在では全国から依頼が寄せられる人気作家として活躍。個展を開催するたびに作品は完売し、企業とのコラボレーション実績は10社にのぼっています。その独自の感性で多くの人を魅了する奥山さんの歩みを振り返ります。
絵描き帳を1日3冊。3歳から始まった創作
優さんが絵を描き始めたのは3歳の頃。保育園時代から絵を描くことに強い関心を持ち、絵描き帳を一日で3冊使い切るほど、夢中になって創作に取り組んでいたといいます。小学校の卒業文集には、将来の夢として「絵かきさん」と記していました。
当初は写真のような写実的な表現を得意とされていましたが、小学2年生の頃を境に作風は大きく変化し、動物の特徴を大胆に捉えたデフォルメ表現と、温かみのある独自の世界観を描くようになりました。その変化が訪れた理由は、ご本人にもご家族にも、今なお分かっていないそうです。誰かに教わったわけでも、意識して描き方を変えたわけでもなく、ある時期を境に現在の作風へと移り変わっていきました。この自然な変化によって生まれた唯一無二の表現は、現在の優さんを象徴する作風として、多くの人々を魅了し続けています。
創作に向き合う姿勢にも、優さんならではのこだわりがあります。絵の具が手につく感触を苦手とするため、乾燥を待つ時間を短縮できるよう、常に3枚の作品を並行して制作。筆洗いや道具の準備などはお母様がサポートし、優さんが「描くこと」そのものに集中できる環境を整えています。
優さんが描く鮮やかな作品たち
「優の絵を世の中に」——父の言葉から始まった挑戦
優さんが20歳のとき、お父様が病で他界されました。最期に遺した言葉は「優の絵を世の中に出してあげてほしい」。この言葉をきっかけに、母子二人三脚での挑戦が始まります。
転機となったのは、愛知県小牧市の公募展。初めてアクリル絵の具で描いた作品が小牧市長賞を受賞し、市立図書館に展示されたことがきっかけで、企業からの商品化オファーが舞い込むようになりました。同時に開設したInstagramは、投稿5回目ほどで全国の企業から声がかかるようになったといいます。
その後開催した初の個展では、展示作品はすべて完売。「作品が売れるとは思っていなかった」というお母様の予想に反し、会場となった施設では来場者数の記録を更新するなど、大きな反響を呼びました。以来5年にわたり活動の幅を広げ、現在では次回個展の予定が2年以上先まで埋まるほど、多くの支持を集めています。
作品が、暮らしと社会へ広がっていく
現在、優さんは10社と契約を結び、商品化やノベルティ制作、作品レンタルなど、多様な形で作品を展開しています。中核となる企業とは「アート雇用契約」を締結し、創作活動を継続しています。
代表的な実績の一つが、葬儀会社と共同開発したサステナビリティ商品「アップサイクルキャンドル」です。通販サイトではベストセラーランキング3位を記録するなど大きな反響を呼び、好調な販売を受けて原材料の確保が追いつかない状況も生まれたといいます。
そのほか、田縣神社の交通安全お守りへの作品採用、多摩市への塗り絵本200冊の寄贈、ふるさと納税返礼品としての絵画やグッズの提供など、作品を通じた社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。 2026年には小牧市のふるさとアンバサダーに就任。行政と連携したプロジェクトにも活動の場を広げています。
注文の8割はInstagramから。全国に広がるファンの輪
優さんの作品への注文の約8割は、Instagramを通じて寄せられています。ファンの支持は厚く、リピート購入につながるケースも少なくありません。中部エリア在住でありながら購入者の半数以上を関東エリア(東京・埼玉・千葉)が占めており、地域性に左右されることなく、オンラインでの発信を通じて全国へ活動の輪を広げています。
また、大学での講演活動や、企業イベントにおけるAI技術を活用した作品演出、個展会場でのデジタルサイネージ展示など、絵画制作にとどまらない幅広い表現活動にも積極的に取り組んでいます。
初の本格ファッションコラボ。アートをまとう日常へ
これまで数多くの企業コラボやノベルティ展開を行ってきた優さんですが、ファッションブランドとの本格コラボレーションは今回が初めてです。バッグやスカーフを中心とした商品展開が、2026年9月中旬の発売に向けて進行しています。
「話題になることが目的ではなく、企業の方々に長く支えていただける存在でありたい」と語る優さんのお母様。その姿勢は、優さんの作品づくりへの真摯な思いと、作家として着実に歩みを重ねてきた軌跡があるからこそ。優さんは作家としての新たなステージへ、静かに、しかし着実に歩みを進めています。

優さんとお母様
最後に
優さんが描く動物たちは、一目見ただけで心を惹きつける鮮やかな色彩と、のびやかで力強い線が印象的です。その自由な発想から生まれる作品には、一つひとつ異なる表情や物語があり、眺めるたびに新しい発見や楽しさを与えてくれます。
今回のコラボレーションでは、そんな優さんの作品の魅力を、バッグやスカーフといったアイテムを通して、より身近に感じていただけるかたちにしました。アートを飾るだけでなく、身に着け、日常に取り入れることで、優さんならではの豊かな世界観をお楽しみいただけます。ぜひ、この特別なコラボレーションアイテムを通して、優さんの作品が持つ温もりや生命力、そして唯一無二の感性を感じてみてください。
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